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アメリカの運転事情を学ぶ!

アメリカの運転方法

国外運転免許証(国際運転免許証)を取得する

まず、アメリカなどの海外旅行先で運転する場合は、国外運転免許証(国際運転免許証)を取得しましょう。日本国内の運転免許証を所有している方ならば、比較的簡単に海外運転用の免許証を取得することができます。申請する際は、下記の持ち物が必要です。

  • ・運転免許証
  • ・写真1枚(縦5cm×横4cm、申請前6か月以内に撮影したもの)
  • ・パスポート等渡航を証明する書類
  • ・古い国外運転免許証(持っている人のみ、未返納だと新たに交付できない場合があります。)

上記の必要なものを用意して、運転免許試験場・運転免許更新センター・指定警察署のいずれかで申請手続きを行います。申請手数料は2,400円になります。ただし、運転免許試験場と運転免許更新センターで手続きを行えば即日交付される場合が多いですが、指定警察署で手続きした場合は交付までに2週間程度かかることもあるようです。国外運転免許証は、発行から1年以内かつ日本の運転免許証が有効期限内であれば何回でも海外で使用可能です。ちなみに、必要な写真は大き目な写真(縦5cm×横4cm)なので、就職活動用の写真(縦4cm×横3cm)を持って行っても、サイズが小さ過ぎて受け付けてもらえませんので、注意して用意しましょう。

右側通行を意識して運転する

既に多くの方がご存じかと思いますが、アメリカで車を運転する場合は右側通行になります。分かっているはずの右側通行ですが、交差点を左折した時につい左車線に入りそうになります。また、一方通行道路から優先道路に進入する際もどちらの車線が進行方向なのか、一瞬錯乱することがあるのです。当たり前に日本の道路を運転していた場合は、その道路事情に慣れてしまっているので、いきなりアメリカでの右側通行となると、思わぬところで逆方向を見たりして事故を起こしかねないので注意が必要です。

赤信号でも右折できる

アメリカでは赤信号でも右折することができます(ニューヨークなど一部地域は除く)。日本で赤信号の場合(青信号矢印を除く)は交差点を進入することはできませんが、アメリカでは赤信号でも左側からくる車や歩行者に十分注意し安全確認すれば曲がることができます。逆に赤信号で右折レーンに停車していると後方車からクラクションを鳴らされることもあります。このことは、右側通行なので交差点を右折するときは手前側の車線に進入することになるので比較的簡単に右折することができ、また合理的(せっかち?)なアメリカ人の気質から来ているのかもしれません。ただ、この超合理的な交通ルールによって、かなりの渋滞が避けられていることでしょう。もちろん、(危険性が分かると思いますが)赤信号時は直進と左折はできません。

no turn on redとは

ただ、いつでも右折してよいわけではなく、「NO TURN ON RED」と信号の横に標識がある場合は、赤信号でも右折禁止になりますので注意が必要です。これは、ダウンタウンや学校施設周辺などでは歩行者が多く、赤信号時に右折可能にすると歩行者の事故被害を招く可能性があるためです。

no turn on red 時間帯

ただし、「NO TURN ON RED」でも時間帯によっては右折が許されている場合があります(歩行者・横断者がよく通る時間帯とそうでない時間帯を分けている)。なので、右折可能時間帯に「NO TURN ON REDだから」と停止していると後続車からクラクションを鳴らされてしまいますので、これまた合理的なアメリカならではということで覚えておきましょう。

左折用の中央車線がある

アメリカの左折用の中央車線

引用 : http://p.booklog.jp/book/52316/page/1116194

日本では見る機会がありませんが、アメリカには左折シェア中央車線があります。自分が左折したい少し手前で黄色線に囲まれた中央車線に入り、対向車が来なくなるまで車線内で待ち、安全確認をして左折します。初めてアメリカで運転すると、意外と左折シェア中央車線に入るのが難しいかもしれません。あまり早く入りすぎると、左折しようと中央車線に進入してきた対向車と正面衝突する恐れがあります。また逆に、中央車線に入るタイミングが遅すぎると自分が曲がりたい場所を通り過ぎてしまうので注意してください。大体の目安としては曲がりたい場所(左折矢印)の10m手前くらいから中央車線に進入するとよいでしょう。

前向き駐車が多い

アメリカでは前向き駐車している車が目立ちます。日本の場合は、出庫しやすいように後ろ向きに駐車することが一般的ですが、アメリカの場合は土地が広く、バックでの出庫に十分なスペースがあり、買い物した際の荷物などをトランクに詰め込みやすくするために前向き駐車することが一般的です。また、後ろ向き駐車は手間がかかりますし、バックで駐車しようとすると他の車に駐車場を横取りされる恐れもあるのです。これらのことから、アメリカでは前向き駐車が当たり前になっています。

“ゆずれ(YIELD)”の標識

yieldの標識

アメリカを運転するとよく見かけるのが、「YIELD(イールド)」の標識です。これ(YIELD)は「譲れ」という意味です。欧米では、自動車以前の馬・馬車の時代がベースとなっていました。馬を停止させたり再発進させるのは、難しいコントロールが必要で面倒でした。なので、馬・馬車の時代は交差点で一時停止させるなどの交通ルールは基本的になく、それがクルマ社会でも継承されて、よほど見通しが悪くなければ「STOP」ではなく「YIELD」が掲げられるようになりました。つまり、交差する優先道路から車が来るときだけ、その車に道を譲るようにしなさいということです。車は完全停止の状態からの再発進がいちばん燃費を悪化させるので、「YIELD」標識の車社会は車の燃費に良いと言われています。ちなみに、日本の「止まれ」標識は、欧米の「YIELD」標識と同じ逆三角形かつ赤い色なので、海外から来た国際免許の外国人はYIELD(譲れ)と勘違いする人が結構多いようです。

4-WAY STOP

4-way stopの標識

信号機の無い交差点では、「STOP」標識の下に「4-WAY」もしくは「ALL WAY STOP」の補助標識を見かけます。これは、交差点に進入しようとする全ての道路に対してのストップサインで、この補助標識がある交差点では全ての車が一時停止しなければいけなく、停止した順に交差点を通過することができます。どちらが先か微妙なときは右側の車が優先になります。また、片方の道路に「STOP」標識が無い(停止線が無い)場合もあり、その場合は片方の道路が優先になります。

前方にナンバープレートが無い

アメリカには前面にナンバープレートがない?!

日本ではナンバープレートは前後についているのが当たり前ですが、アメリカの場合は州によって規則が違い、車の前面にナンバープレートがついてなくてもOKとする地域もあります。たとえば、フロリダ州マイアミの場合では、ほとんどの車は車体の前面にナンバープレートがついていません。なかには、ナンバープレートを前面につける場所すらない車もあります。ちなみに、英語ではナンバープレートは「License Plate」と言います。また、アメリカでも日本と同様に、有料ですがナンバープレートの文字や数字を自由に選ぶことができます。さらに州ごとにナンバープレートのデザインも異なり、カリフォルニア州の場合は数種類の絵柄から好きなものを選ぶことができます。

ヘルメット無しでバイクを運転できる

アメリカではヘルメット装着無し(ノーヘル)でバイクを運転できる地域があります。フロリダ州マイアミでは、ヘルメット無しでバイクを運転している人を多く見かけます。ただし、アメリカは日本に比べてバイクの死者数が5倍以上とも言われ、バイクのヘルメット着用義務化が進められています。ノーヘルでバイクを運転できるのは開放的に感じますが、やはり危険との隣りあわせなので注意しなければいけません。

複数人乗っている車が優先的に走行できるレーン

車(クルマ)社会のアメリカでは、片側7車線でも大渋滞が頻発します。そこで、アメリカでは複数人を乗せている車だけ使っていい優先レーンがあります。都市部の大きい道路やフリーウェイでは、一番左側車線に“Carpool Lane”または“HOV[High Occupancy Vehicle] Lane”といった複数人が乗車している車が優先的に走行できるレーンが設けられています。優先レーンと一般車線は二重線で区切られており、優先レーンを走るにはどこからでも出入り出来るわけではなく、線が破線になっている場所からしか移動出来ません。優先レーンがあるくらい一人で車を運転するドライバーが多いということで、いかにアメリカが車社会であるかが分かります。

昼間でもスモールライトを点灯しての走行

昼間もスモールライトで点灯走行

これはアメリカに限った話ではありませんが、海外では昼間でもライト(スモールライトなど)を点灯して走行する車が目立ちます。このように、昼間もライトを点灯することで、事故防止にもつながります。ある運送会社では、1か月間試験的に昼間のライト点灯を実地したところ、物損事故が27%、人身事故が54%も減少したデータが残っています。国内では昼間のライト点灯はまだまだ浸透していませんが、外国では事故を減らすために一般の車も昼間のライト点灯を義務化しているところもあるそうです。

車内での防犯対策

アメリカなど海外でドライブするときは、車内に貴重品を置いたままにして、車から離れないようにしましょう。財布や高級バックなど金目になるものは狙われやすいです。せっかくのアメリカでの運転が盗難被害で、海外旅行が台無しにならないようにしましょう。

また、アメリカではフロントガラスのワイパーのところに、偽札の100ドル札を挟んでおき、車内からお金を確かめようと出てきたドライバーを襲い、強盗しようとする犯罪者がいるようです。強盗に遭遇しないためにも、防犯に注意しながらアメリカでの運転を楽しみましょう。

参考 : http://josei-bigaku.jp/lifestyle/bouhantaisaku45907/

様々なドライブスルー(銀行や薬局など)

車社会であるアメリカでは、日本では考えられないような、さまざまなドライブスルーがあります。ラスベガスにあるドライブスルーの結婚式は有名な話ですが、車に乗ったまま牧師からの誓いの言葉を受けて契約書にサインをすれば結婚完了です。そのほかに、ATMのドライブスルーがあります。車をATMに横付けして、そのままお金を下ろすことができます。さらには、郵便ポストまでドライブスルーがあり、車からポストにそのまま投函することができます。「郵便ポストに入れるくらい車から降りれば!」と思うこともありますが、そこは合理的なアメリカならではですね。

ウィンカーとワイパーのレバー(スイッチ)が逆

左ハンドルはウィンカーとワイパーのレバーが逆

アメリカで運転する車は、日本車と違いウィンカーとワイパーのレバーが逆になります。日本車はハンドルの右側にウィンカーレバーで左側にワイパーレバーがありますが、アメリカで見かける車はハンドルの左側にウィンカーレバーで右側にワイパーレバーがあります。これは、分かっていても、ついつい間違えてしまいます。右に曲がりたいのでウィンカーを出したつもりが、レバーを間違えてワイパーを出してしまうこともあるでしょう。なぜレバーが逆になるかというと、その方が運転操作がしやすいからです。左側ハンドルの場合は左にウィンカーハンドルがあった方が、右でシフトチェンジしやすくなります。日本車の場合も同じで右にウィンカーハンドルがあれば、左でシフト操作が比較的簡単にできます。アメリカで運転するときにレバー操作を間違えやすい方は、「ウィンカーは窓側!」と覚えておきましょう。

ガソリンスタンドとコンビニ

アメリカのガソリンスタンド

最近では日本もセルフ式のガソリンスタンドが増えましたが、アメリカではほとんどがセルフスタンドになります。また、アメリカのガソリンスタンドは先払い方式が多く、ほとんどのスタンドがアメリカ発行のクレジットカードかデビットカードしか使えません。なので、現金やアメリカ発行以外のカードで支払いたい場合は、ガソリンスタンドに付いているコンビニエンスストアに自分のスタンド番号を伝えて先に払いにいく必要があります。この時に、金額を指定して支払うのですが、満タンにしたい場合は少し多めに金額指定して先に支払い、満タン後にコンビニに戻るとお釣りがもらえます。このことを知らずに慣れない人だと、ついつい日本のクレジットカードを使用しようとしますが、当然読み取ってはもらえず給油機前でアタフタします。なので、日本のクレジットカードを使いたい場合はガソリンスタンドにあるコンビニで先払いしましょう。

アメリカの場合は、ほとんどのガソリンスタンドにコンビニがついていますので、飲食の購入ができ、トイレも使用することができます。日本のようにコンビニがたくさんあるわけではないので、何かを購入するためだけにガソリンスタンドのコンビニに立ち寄るドライバーもいて、意外とレジ前で並ぶことが多々あります。自分のために、後ろの人を待たせてしまうこともあるので緊張するかもしれませんが、落ち着いて冷静にガソリン代を支払いましょう。

まとめ

以上のようにアメリカでの運転は日本と違うことが多々あります。アメリカで運転しようとする人は、「右側通行だけでも慣れないのに、ほかのことまでルールを守るとなると大変だな」と思うかもしれませんが、落ち着いて冷静に運転することを心掛ければ、アメリカの交通ルールに慣れてくるはずです。もし運転方法や給油方法などなにかわからないことがあれば、現地のドライバーに聞いてみましょう。明るく話しかければ大抵のドライバーは気軽に答えてくれるでしょう。現地の人と楽しく会話できるのも旅行の醍醐味でもありますので、ぜひアメリカでの運転を安全に楽しんでいきましょう!

アヴァンセドットコム 越谷 掲載日:2015/8/21
アヴァンセドットコム 越谷

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